
もくじ
歯が黄ばんで見えるのはなぜ!?ホームホワイトニングで歯が白くなるメカニズム

なぜホワイトニングをすると歯が白くなるのでしょうか?これにはホワイトニングに使用する薬液が歯にもたらす作用が関係しているのをご存知ですか?
歯が黄ばんで見えるのにはいくつか原因があります。この要素をホワイトニング薬液の作用によって取り除くのが「ホワイトニング」です。
これをふまえ、ホームホワイトニングによって歯が白くなるメカニズムをご紹介します。
〇歯の色には個人差がある
歯はいくつかの構造でできています。
まず、一番表層を「エナメル質」という硬い層で覆われており、その下には「象牙質(ぞうげしつ)」という層があります。
歯の色合いは象牙質の色が半透明のエナメル質から透けて見えている色合いなのです。
象牙質は中央に「歯髄(しずい)」が走っており、歯髄が元気であれば栄養が行き届いて色合いも乳白色をしています。乳歯が青白いのはそのためです。
また、象牙質の色は個人差があるため、白さ具合にも違いがあります。
〇加齢とともに象牙質の色も変化する

しかし、だんだんと年齢を重ねることによって歯髄の活発さも衰えてしまいます。
そして象牙質の色は黄ばみが増して見えるようになります。
その色が半透明のエナメル質から色が透けて見えるため、「黄ばみが気になる」という人が増える傾向にあるのです。
〇経年と共に着色することが多くなる
歯の白さは象牙質の色合いだけではなく、表面のエナメル質に着色することも黄ばみの原因のひとつです。
特に20歳以降は、お酒やタバコなどの趣向品の摂取が増えたり、仕事などの忙しさで生活のリズムが乱れることも増えるでしょう。
歯磨きしても落としきれないエナメル質表面の着色が、歯を黄ばんでみせることにもつながっています。
■ホームホワイトニングで歯が白くなるメカニズムを知りましょう
〇歯が白くなる作用とは?


では、ホワイトニニングすることによってどのような作用が働き、歯を白くしているのでしょうか?
ホワイトニングの薬液には「過酸化水素」や「過酸化尿素」が使われます。
ホームホワイトニングでは、作用の優しい過酸化尿素が使われることが多いです。
これらはライトなどによって高温になると酸素と水に分解され、酸素がエナメル質表層に沈着した色素と結びついて分解して落とす効果を発揮します。
また、エナメル質の構造に変化ももたらすことで、さらに白く見せる効果を生み出すのです。
〇エナメル質の構造変化とは?

では、歯が白くなる「エナメル質の構造変化」とは一体どのような変化なのでしょうか。
エナメル質は小さな角柱の集合体で形成されています。
歯の表面にホワイトニング薬剤を塗布すると、この小柱の角が丸く変化して小さな凸凹ができます。
本来であれば透明感があり下の象牙質が透けて見えますが、この構造変化によって表面がすりガラスのような効果を生み出し、下の象牙質の色を透けにくくし白く見えるようになるというわけなのです。
〇ホームホワイトニングは毎日施術が必要なのはなぜ?

歯を白くするために過酸化物を使用するのは、歯科医院でおこなわれるオフィスホワイトニングでも自宅でおこなうホームホワイトニングでも作用は同じです。
ただし、安全におこなうためにはホームケアで高濃度の薬液は使用できませんので、作用の緩やかな「過酸化尿素」が使われます。
低濃度ですから1回の施術では効果が少なく、構造が元に戻ろうとする力が働き効果が現れません。
そこで毎日施術することで薬液の作用が徐々に浸透し、ゆっくり時間をかけて徐々に構造変化が起こり、歯が白くなっていくということなのです。
■ホームホワイトニングしても白くならないことはある?
〇毎日の施術を継続しなかった場合

先にご紹介したように、ホームホワイトニングでは低濃度の薬液を使用するため、徐々に薬液を浸透させていかないと歯の構造が変化しません。
そこで、時々施術しない日があったりすると、思ったように効果が現れないということにもなりかねないのです。
〇施術前にクリーニングできていなかった場合

本来、ホームホワイトニングであっても、ホワイトニングを開始してよいお口の状態であるか歯科医院で診査を受けておかれることとおもいます。
しかし自身でホームホワイトニングキットなどを購入し、お口の状態を把握しないまま施術を開始してしまうと、歯に何か問題があった場合に効果が現れないこともあります。
たとえば歯の表面の着色がまだらにあるままに施術してしまうと、漂白効果にムラが出て、歯の表面がまだらに見えるような結果になってしまうこともあるのです。
また、虫歯があったり歯にヒビや欠けた部分があると、その部分の損傷がひどくなってしまったりすることもあるため、事前の診査を受け、施術前にはクリーニングを受けてからホームケアを開始されることをおすすめします。
〇エナメル質に弱い部分がある場合はムラができることも

歯がまだ歯ぐきに埋まって歯を形成している時期に、何らかの要因によってエナメル質の形成が不全に完了してしまうことがあります。
このような状態で歯が生えてくると、歯の表面の一部分が虫歯でもないのに白濁しており、そのままホワイトニングをおこなうとホワイトニングの効果が均一に働かずムラができてかえって目立ってしまうことになってしまいます。
〇「テトラサイクリン歯」の場合はあまり効果が期待できない
ひと昔前まで風邪薬などとして使用されていた「テトラサイクリン系抗生物質」の飲用により形成中の永久歯が影響を受け、象牙質の変色によって萌出してきた歯が黒っぽい歯になってしまっているという症状がありました。
症状が軽ければ、ホワイトニングでエナメル質が構造変化をし、透けにくくすることである程度白く見えるようにできることもありますが、色合いが濃い場合などは変色具合が逆に目立ってしまうということもあります。
■まとめ

ホームホワイトニングで歯が白くなるメカニズムは、歯科医院で行っているオフィスホワイトニングと作用機序は同じです。
ただし使用している過酸化物が緩やかな作用のものであることや、安全に施術できるように濃度も低いため、毎日一定の時間継続して施術することが必要となります。
また中には、もともと効果が表れにくいお口の状態の方もいるので、ホワイトニングの白くなるメカニズムを理解し、ケアを始めるにあたっては歯科医院の診査を受けておかれることをおすすめします。

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